FSAngo

エフエスアンゴー

東京電機大学鈴木秀一助教授が考案し、富士ソフトABCが共同開発した秘密鍵方式ストリーム暗号の名称。詳細情報はURL(http://www.fsi.co.jp/security/fsango.shtml)または、URL(http://www.fsi.co.jp/project/s/products/fsango/)で知ることができる。「FSAngo」は、鍵に1次式(アファイン関数)を用いて寿命を持たせる事で、乱数列から鍵の特定が不可能であり、整数演算のみのため、実数演算が必要な他の暗号方式に比べ高速に処理ができ、1回の暗号生成には1回の1次式の演算のみで、鍵の書き換え時でも2回だけであることから、2次式を使用する方式に比べ、15%以上の処理が軽減され、負荷も軽くなる。暗号化処理方法は、
(1)1次式の係数と使用回数及び使用回数の上限(寿命)から成る「アファイン鍵」を複数用意。
(2)複数ある「アファイン鍵」から無作為に1つを選び出し擬似乱数を生成。
(3)「アファイン鍵」の寿命が尽きるとその鍵の係数を新しい係数に更新。
(4)(2)、(3)を繰り返し長周期の擬似乱数列を生成。
(5)生成した長周期の擬似乱数列と平文の排他的論理和を取りストリーム暗号を生成。
「FSAngo」では鍵の寿命を3回(ひとつの鍵を3回使用すると鍵を書き換える)と設定すると、生成される疑似乱数列により鍵の係数を特定できなくなる。あえて鍵の係数を特定しようとすると10600通り以上の組み合わせ(鍵数64の場合)を検索する必要が出てくる。この数はRSA社のRC5-64暗号の1019通りに比較するとけた違いであり、また、鍵数64の時の疑似乱数の周期は10260を超えると理論付けられていることから、これも暗号に使用するには十分な値といえる。富士ソフトABCでは、1999年11月15日0時00分~2000年2月15日23時59分(日本時間)実施し、正解者のうち先着1名もしくは1団体に対し、1000万円の賞金を提供する「FSAngo」解読コンテストを実施している。