K56Plus


チップ・メーカーである米国のロックウエル・インターネショナル(Rockwell International)社1996年9月に発表した、ユーザーが通常のアナログ電話回線を使って、下り56Kbps(上りは30Kbps)の通信速度を実現するが独自開発の技術の名称。ただし、ホスト側はISDNを使って公衆網に接続する必要がある。1997年1月24日にロックウェル・インターナショナル・ジャパンは、K56Plusのサポート体制が整ったと発表した。国内ではシャープ、NEC、富士通、サン電子、マイクロコム、TDKなどのPCおよびモデム・メーカー12社、米国のアセンド・コミュニケーションズ(Ascend Communications)社(1999年1月13日にLucent Technologies社は、Ascend Communications社を買収することを発表した)、日本シスコシステムズ、マイクロコムのプロバイダ用装置メーカー3社、NTT PCコミュニケーションズ、東芝情報システムズ、ネットワーク情報サービスなどのプロバイダ25社がサポートすることを表明した。似た技術に米国のU.S.Robotics社のx2がある。1997年2月13日にモトローラ(Motorola)社は、Rockwell International社と特許侵害訴訟で和解し、共同で56Kbpsのモデムを開発すると発表し、日本モトローラ(創立記念日の1998年11月6日から社名を「モトローラ/Motorola Japan Ltd.」に変更した)も1997年2月25日に、K56Plus技術を採用した56Kbps対応モデム「Modem SURFER(モデムサーファー)56K」を発表した。Motorola社は現在も、x2技術に高速モデム規格ITU(International Telecommunication Union/国際電気通信連合)-TV.34に不可欠な技術であるパソコンからインターネットに対しデータを伝送する、上り方向の通信技術をx2が使用している可能性があることから、USロボティクス(U.S.Robotics)社を特許侵害で米マサチューセッツ州ボストンの連邦地裁に提訴している。1997年2月26日に、米国の3Com社とU.S.Robotics社は夏に合弁することを発表し、合併後の社名は3Comになることから、Motorola社はスリーコム(3Com)社を訴えることになる。また、K56PlusとV.flex2を統合したK56Flex規格があり、今後x2規格との壮絶な戦いが予測されている。松下電器産業はK56Plusを採用し、ファクスモデムとLAN機能を搭載した複合PCカード「CF-VML201」を1997年9月25日から発売した。これまで56Kbpsモデム標準化の主導権争いをしてきたルーセント・テクノロジー(Lucent Technologies/旧AT&T)社と3Com社は、56Kbpsモデムの普及が遅れているのは紛争が原因であることを互いに認め、1998年1月20日に標準化で協力ことを発表し、1998年2月6日にITU(International Telecommunication Union/国際電気通信連合)のメンバー達はV.90というK56bpsモデムの標準を決定した。V.90は公表前まではV.pcmと呼ばれていた。また、それまで特許をめぐる訴訟で係争していたMotorola社と3Com社社は1998年3月26日に和解したことを発表した。フランスのAlcatel社と米国のルーセント・テクノロジー(Lucent Technologies)社は2006年11月30日に合併が正式に完了したと発表し、2006年12月1日から社名を「Alcatel-Lucent」とし、合併後の従業員数は7万9000人で、うち2万3000人は米国のニュージャージー州を拠点とするBell Labsを含む施設で、研究開発に従事することになった。詳細情報はURL(http://www1.alcatel-lucent.com/conferences/day1/)で知ることができる。