写植

phototype setting

写真植字、写真植字機

写真の技術により、写真製版用の文字原稿を作成する装置または、その装置を使って作成された全ての原稿の総称。ガラスで保護されたネガ・フィルムに焼き込まれた文字群の中から目的の文字を文選し、レンズを通して印画紙または、フィルムに焼きつける。1つ1つの文字は歯車によってずらし、焼きつけていくが、このずらし方によって字間や行間の調整を行っている。活字に比べると光学的な拡大・縮小で文字の大きさを変えたり、文字の変形が可能であるという利点がある。校正するときは、印画紙の表面に修正用の文字を手で貼りつけたり、削ったりして行う。ただし、DTPの発達で、写植は過去の遺物に追いやられようとしている。とくに欧文の場合、日本で再開発された書体で代用されていたため、海外では違和感を持って受け入れられていたが、DTPでは欧米で開発された書体が導入され、違和感が解消された。また、写植はレンズの拡大・縮小で、書体の大きさを調整していたため、活字時代のように文字の大きさで書体をデザインして、視覚的に読みやすい文章が組めなかったが、コンピュータで管理するDTPでは、文字の大きさで書体を微妙に調整する技術も開発された。またソフト的な対応で、長体、平体、斜体などの文字の変形や極細明朝から極太ゴシックまで1書体で対応できる可能性が出てきたため、写植の必要性はどんどん消えていくことが予測される。