短波放送

short-wave broadcasting


国境を越えるメディアとして、世界で最初に電波戦争に使用された短波を使った放送の総称。短波放送が登場したのは1920年代で、最初に外国向けの放送をしたのは、国境紛争が起きたルーマニア向けとしてソ連が発信した。
1924年2月23日には、米国のKDKA局の短波放送をイギリス放送会社が再送信し、インドのコルカタ(2001年1月からkolkata/旧カルカッタ/calcutta)で受信した。本格的な短波放送は、海外に多くの植民地を持っていたオランダが最初であった。
その後、1925年1月31日にはドイツのシュツットガルト局が、米国からの短波放送を中継放送した。
1925年にはフィリピンのマニラで短波放送が始められ、1927年には世界に先駆けて海外向け短波放送をオランダ領東インド諸島向けに開始し、1929年にドイツとソビエトが、1931年にフランスが、1932年にイギリスが、1933年にはナチス・ドイツが、1934年にはイタリアが、1935年に日本が短波放送を利用して海外放送を開始した。1936年には米国が正式に国際放送を開始した。初めのころは、第一に海外植民地や属領と本国との結び付きを緊密にする目的で行われたが、同時に対外広報活動の一環として国策周知も目的とされようになった。
世界で一番政治的な活動をした短波放送は、ミュンヘンに本部があるラジオ・フリー・ヨーロッパ(RADIO FREE EUROPE)とラジオ・リベルティ(RADIO LIBERTY)で、この二つの放送局を自由ヨーロッパ放送(REF/RL)といい、同じビルに本部が設置され、ラジオ・フリー・ヨーロッパが東欧とバルト3国を対象に、ラジオ・リベルティがソ連とアフガニスタンを対象に放送された。資金は米国の公的資金で運営されている。
自由ヨーロッパ放送が各国国民に影響を与えれば与えるほど、影響を受けた国家はこの放送を受信できないような方策に巨額な資金を投入し、電波妨害(ジャミング/jamming)が行われた。このジャミングは、第2次大戦や冷戦などが激化したときに頻繁に行われ、1985年にゴルバチョフ政権が登場すると少なくなった。
しかし、どこの地域でも緊張状態が激しくなると、短波放送とジャミングが行われ、緊張のバロメーターとも呼ばれている。
また、短波放送自体、受信状態が頻繁に悪化するフェーディング(Fading)現象(混信現象/気まぐれ現象)が起こりやすい性質がある。フェーディング現象とは、電波が電離層を通るとき、波に沿った面(偏波面)にゆっくりとした回転が起こり、受信アンテナに電波が到達したとき電波の受信レベルが上下して起こる現象で、別々の経路を経て到達した電波の受信レベルが同水準になると、受信側でこれらを区別できなくなり、混信状態になる。1995年8月、電気通信大学の石島助教授は、短波放送につきもののフェーディング現象を無くす技術を開発し、実証実験に成功した。この技術は中波(AM)並みの良い品質の放送を可能にし、高品質の世界放送を低コストで実施できることから、オールド・メディアと言われていた短波放送が新しいメディアに再生されると期待されている。またインターネット上には、「放送業界用語辞典」のURL(http://www.sakai.zaq.ne.jp/plaza_hoso/gyokai%20.html)がある。
外務省は2003年1月22日に、第20回インタビュー「中東欧諸国の向かう先は? 日本の対中・東欧政策を考える 」を公開した。詳細情報はURL(http://www.mofa.go.jp/mofaj/annai/listen/interview/intv_20.html)で知ることができる。
米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)は2003年7月16日に、米国政府が実施してきた米国国際洗脳放送局の実体経済報告書として「U.S. International Broadcasting: New Strategic Approach Focuses on Reaching Large Audiences but Lacks Measurable Program Objectives. GAO-03-772」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-03-772)で知ることができる。
カナダのCanadian Radio-television and Telecommunications Commissionが2003年12月18日に「放送モニタリング・レポート2003(Broadcasting Policy Monitoring Report 2003--Radio Television Broadcasting Distribution Social Issues Internet)」を公開した。詳細情報はURL(http://www.crtc.gc.ca/eng/NEWS/RELEASES/2003/r031218.htm)で知ることができる。
米国のGAO(General Accounting Office/米国連邦会計監査院)は2004年2月26日に、米国政府が国際的に提供している各言語を利用した放送に関するレポート「U.S. International Broadcasting: Enhanced Measure of Local Media Conditions Would Facilitate Decisions to Terminate Language Services. GAO-04-374」を公開した。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-04-374)で知ることができる。
9月11日が近づき、米国政府周辺全体で法案とレポートが多くなって多2004年9月8日に、The 9/11 Commissionのレポートで、デジタルTVに移行するに当たって、Sens McCain(R-AZ)とLieberman(D-CT)が2004年9月7日に提出した、アナログTVで使用していた700MHzの帯域をデジタルTVで使用することを無効にして、緊急連絡用に使用することを提案した法案を推薦した。この法案では2007年1月1日までに公安サービスのために764-776MHzおよび794 806MHzの帯域を割り当てるようにFCCに命令している。
さらに法案では、テロリスト攻撃の兆しを一貫して」行うために、都市のエリアの相互運用可能なコミュニケーションを開発するために、FCCと米国国防総省とが共同で母国セキュリティ部を創設する必要を訴えている。
法案では、第1の応答者が軍当局および病院を含む様々な実体との相互運用可能なコミュニケーションを持つべきであると提言しています。法案では、さらに議会に潜在的な誘因の評価と同様に、放送メディアを使って外国のイスラム教徒視聴者にその考えを知らせるため、米国政府の戦略に関する報告書をアラビアと他の適切な言語に翻訳し、現在よりはるかに広いイスラム教徒視聴者にそれらのプログラムを提示し、イスラム教界の中で放送されているニュースと公務のプログラムに影響を与えるように米国のキャスターを激励して、関連した予算を大統領に要求している。法案はURL(http://www.cdt.org/security/usapatriot/20040907implement.pdf)でダウンロードできる。
Media network Weblogは2004年10月19日に、ベルギーの国際ラジオ「Radio Vlaanderen Internationaal」は英語、フランス語、ドイツ語の放送を2005年3月26日で中止し、オランダのラジオ放送局も国内向けになり、中波と短波ラジオ出力は縮小され、Radio Vlaanderen InternationaalのWebサイトが新しく再発することになると報告した。Radio Vlaanderen Internationaalの管理者Frans Ievenは、国際ラジオはもう旧式の情報提供手段になったと解説している。確かに、戦略的に国際ラジオを利用していた時代は、インターネットの登場で意味をなくしつつあった。詳細情報はURL(http://medianetwork.blogspot.com/)で知ることができる。
イタリアのITNewsは2004年10月27日に、スイスで1935年から約70年間放送され、冷戦時代に活躍したドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマニシュ語、英語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、エスペラント語の9カ国語で提供された短波ラジオ放送SRI(Swiss Radio International)は衛星通信時代、インターネット革命により、短波放送の時代は終演したということから2004年10月30日で放送を中止し、スイス政府によって承認されたマルチメディア標準「swissinfo/SRI」として、1999年3月に立ち上げられたドイツ語、フランス語、イタリア語、英語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、日本語、中国語で情報を提供しているWebサイトに完全に移行すると報告した。
Webサイトではすでに毎月850万ページ・ビューを記録している。一つのメディア史の大きな出来事といえる。詳細情報はURL(http://www.itnews.it/risorse/EuroNews,Zj0xMTMyOTk0)または、URL(http://www.swissinfo.org/)で知ることができる。
スイスで放送していた短波放送SRIが終わり、そこで放送していたスイスの地域言語ロマニッシュ語とエスペラント語の放送が中止され、その代わり日本語と中国語のWebサイトが立ち上がり、地域言語のラジオ放送が消えていった。
Media Network Weblogは2004年10月30日に、RVI(Radio Vlaanderen Internationaal)が提供してきたRadio Worldは、2004年3月からフランス語とドイツ語、英語の放送を開始する計画で、フランドル地方のフレミッシュ語(Flemish)の放送時間が削減されることからフレミッシュ・メディア大臣Geert Bourgeoisに600万人のフランドルの代表として、フランドルの将来がかかっていると、フランス語とドイツ語、英語の放送を中止するように陳情書が提出されと報告した。これは地域文化崩壊として社会問題化することだろう。詳細情報はURL(http://medianetwork.blogspot.com/)で知ることができる。
IHT(International Herald Tribune)は2008年2月18日に、75年前に解雇されたリスナーによって、砂漠、雪、海でも聞ける放送としてBBC World Serviceが始めた短波放送「English-language shortwave services」が2008年2月18日月曜日を最後にヨーロッパで中止したと報告した。
英国民放送局(The British public broadcaster/)は過去7年間で短波送信を、2001年に北アメリカとオーストラリア、2005年に南米のサービスを排除してきた。
BBCは2007年3月に、ヨーロッパのトランスミッションを中止し始め、最終的に2008年2月18日月曜日に南ヨーロッパの地域に達した送信機を切った。
このサービスのの静かな結末は、名高い到着に対することの対照であった。
75年前に、ジョージ五世王(King George V)は、イギリス王室がノーフォーク(Norfolk)のサンドリンガム(Sandringham)からの撤退するとき、小さな研究から新技術を促進することを助けた。
詩人のラドヤード・キプリング(Rudyard Kipling)によって書かれたスピーチで、王は雪と海のそばで孤立している男女と連絡を取ろうと試みる方法としてラジオを使ったと言っている。
世界の米国、フランス、ドイツ、イギリス、およびオランダに拠点を置かれる中で、最も大きい国際的な放送局は皆、短波を中止するか、またはそのリソースの展開を見直している。詳細情報はURL(http://www.iht.com/articles/2008/02/18/business/bbc.php?WT.mc_id=newsalert)または、URL(http://www.nytimes.com/2008/02/19/business/media/19beeb.html?ex=1361077200&en=e62118012136a6f3&ei=5088&partner=rssnyt&emc=rss)または、URL(http://www.jiten.com/index.php?itemid=8834)で知ることができる。
ABC Newsは2008年4月2日に、中国政府が反政府抗議に対する弾圧として、チベットのラジオ・ネットワークのニュース放送に関して、ジャミングを激化させていると、ネットワークは2008年4月2日水曜日に宣言したと報告した。
オスロの非営利財団体Voice of Tibetを運営しているノルウェー人Oystein Almeは、中国政府が、Voice of Tibetによって使用された短波頻度を妨げるために、チベットの中で放送局を使用していると話している。
ジャミング信号には、音楽、ドラム、および雑音を含んでいる。
Voice of Tibetの基金と機関はノルウェーのオスロにあり、Voice of Tibetで働いている13人のチベット人のほとんどはダラムサラ(Dharamsala)にあるインドの主な編集室で働いている。
このネットワークは、チベットに関してチベット語と北京語で1996年に放送を開始し、毎晩のニュース放送を開設している。
Oystein Almeは、放送を始めるとすぐに、中国政府のジャミングが入り、確実に放送するため、1〜3チャンネルの信号を使用して放送を続け、AP通信に「デモンストレーションに関して音量を上げている」と言っている。
チベット人の多くは、1989年以来のヒマラヤ地方の中国の規則で最長の挑戦として、チベットと近い国方異議を申し立てている。
Oystein Almeは、ジャミング信号がインド、ネパール、およびヨーロッパでVoice of Tibetを聴こうとするものに影響すると言っている。詳細情報はURL(http://abcnews.go.com/International/wireStory?id=4575110)または、URL(http://www.jiten.com/index.php?itemid=9311)で知ることができる。Voice of TibetはURL(http://www.vot.org)にある。
ジャミングの事例がMP4で公開されている。詳細情報はURL(http://www.diantai.org/jamming.html)で知ることができる。
オランダのMedia Network Weblogは2008年4月2日に、ジャミング装置を販売したのはフランスの国防電子機器メーカーのThales社ではないかという噂が出ていたが、Thales社は中国への販売を否定したと布告した。
フランスの哲学者Bernard Henri-Levyは1週間前に、とくにチベットで使われている外国放送妨害装置をThales社が中国への販売し、その装置が使用されたと訴えていた。
またRSF(Reporters Without Borders/国境なき記者団)のキャンペーン・グループもThales社製を使って、中国が無線放送を妨害していると言っていた。
Thales社は、確かに前の子会社が2002年に中国で放送する標準短波放送設備を販売したが、その設備は合法的な民間目的に設計された設備であったと言っている。
さらにThales社は、「その設備は、一般ラジオ放送のために排他的に設計され、世界中で多数の国にインストールされている設備と同じです。」と声明で言った。
その他どのような設備も中国に販売されていないと言っている。詳細情報はURL(http://blogs.rnw.nl/medianetwork/thales-denies-selling-radio-jamming-equipment-to-china)または、URL'(http://www.jiten.com/index.php?itemid=9312)で知ることができる。