デジタル・ビデオディスク

Degital Video Disc/DVD


デジタル動画が再生できる光ディスクの総称で、最近ではデジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)もデジタル・ビデオディスクと呼ぶようになった。CD-ROMは、データ転送速度1.5Mビット/秒という低速のためフルモーションの動画を再生できない。また、MPEG1などの画像データ圧縮規格では長時間の動画再生は不可能である。また、レーザーディスク(LD)は長時間の動画を再生できるが、アナログ・データで記録されている。そこで、CD-ROMとLDの弱点をカバーする規格として開発された。
1994年末にソニーとオランダのPhilips社の連合で提唱されたハイ・デンシティ・マルチメディア(Hi-density Multimedia/MM)CD規格に対して、1995年1月に松下電器産業、東芝、パイオニア、フランスのTomson Consumer Electronics社、それに米国のハリウッドを巻き込み映画業界大手タイムワーナー・メディア(Time Warner new media)社、MCA、ウォルト・ディズニー(Walt Disny)、20世紀フォックス(20th Century FOX)、日立製作所、日本ビクター、三菱電機、三洋電機、シャープなども加わって別のスーパー・デンシティ・ディスク(SD/Super density Disk)規格を共同で提唱した。
このデジタル・ビデオディスク抗争は、VTRの規格で大問題になったVHSとベータの抗争に似ていた。ソニーとオランダのフィリップス(Philips)社の連合で提唱されたMMCD規格は、現在のCDと同じ大きさの1.2mmの単盤ディスクを使用し、記憶容量は37億バイト。他の連合は、記憶容量が十分ではないとして、厚さ0.6mmのディスクを2枚張り合わせ、記憶容量を片面48〜50億バイト、両面で最長270分の長編映画でも収録できる規格を提唱していた。
このデジタル・ビデオディスクの規格争いは、デジタル・ビデオディスク規格統一アドバイザー・グループが映画・クリフハンガーなど25本の映画を対象に、1994年11月までにサンプル映像の提出をメーカーに要求し、それにこたえたソニーと東芝の規格の違いが一騎討ちの原因であった。
しかし、1995年4月からデジタル・ビデオディスクの規格争いは米国映画産業界からコンピュータの外部記憶媒体に使うというコンピュータ業界に移り、第2ラウンドを迎えた。松下電器産業は、1995年4月1日にコンピュータの外部記憶媒体に使うデジタル・ビデオディスクとして、張り合わせ2層式を発表した。
ソニーも同日、コンピュータの外部記憶媒体用を想定した片面2層式を発表した。
パイオニアは、SD規格に基づいた追記型ディスクと記録システムを開発し、再生専用のSD規格に3.2Gバイト以上の大容量データを1回だけ記録できる機能を付けた技術を発表した。1995年4月5日にミツミ電機とティアック、リコーの3社は、ソニーのMMCD方式を外部記憶装置に採用すると発表した。1995年6月16日、Philips社はデジタル・ビデオディスク自体がCDの基本的特許約430件の中に抵触する部分があると判断を示し、世界各国の電気メーカーに対して特許使用料の支払いを求めていくと発表した。しかし、混乱をさけるために両陣営は1995年9月15日に、SD規格とMMCD規格を統一した規格を作ることに合意し、両陣営が合同で発表した。
1995年12月8日、東芝、松下、パイオニア、日立製作所、三菱電機、日本ビクター、ソニー、オランダのPhilips社、フランスのTomson Consumer Electronics社の9社が共同で統一規格仕様を作成し、デジタル・バーサタイルディスク(DVD/Digital Versatile Disk)という再生・読み出し専用装置の統一規格の名称で1995年12月8日に発表し、この抗争に終止符が打たれた。三洋電機は、DVDに情報を書き込むための半導体レーザ(DVD-RAM)を開発し、1996年7月にサンプル出荷した。
三洋電機のDVD-RAMは、光源に使う波長635ナノm、光出力30ミリWの赤色半導体レーザーで、ディスクの表面を加熱して物性を換えて録画する。これでDVD-RAMの統一規格は、三洋電機が一歩抜け出した形になった。1996年4月1日に松下電器産業は、放送・プロダクションの映像制作・医療分野向けにデジタル・ビデオディスク・レコーダLQ-D5500を発売した。また、1996年7月にはMPAA(Motion Picture Association of America/米国映画協会)などが要望していたコピー防止装置をDVD機器に組み込むことに合意した。
DVDコンソーシアムは1996年12月に正式名称としてDVDをデジタル・バーサタイル・ディスクと呼ぶことを表明した。ソニーは1997年5月に波長515ナノ・メートル、出力20mmWの高出力の青緑色レーザーを使用して、12cmのCDに片面12Gバイト(MPEG2圧縮で通常のテレビ画像5時間、ハイビジョンで1.2時間)のデータを記録・再生できる「次世代大容量光ディスク」の基本技術を発表した。DVDの最新情報に関するメールマガジン「GO! GO!! DVD!!!」もある。詳細情報はURL(http://www.dvd.ne.jp/)で知ることができる。
DVDの技術およびフォーマットの主要開発会社であるAOL Time Warner、日立製作所、松下電器産業、IBM、三菱電機、東芝、日本ビクター7社で構成するDVD6Cライセンシングエージェンシーは、構成企業が持つDVD-VideoとDVD-ROMに関する必須特許をプールし、1999年6月から全世界の対象特許の使用を希望する第三者に対して、一括ライセンスを与えてきたが、2002年11月19日に、DVD-RAM、DVD-RW、DVD-R等の記録型DVDとDVD-Audioなどについて、レコーダーやドライブ、プレーヤー、メディアに必要な特許共同ライセンス一括供与を2003年1月上旬より開始すると発表した。詳細情報はURL(http://www.toshiba.co.jp/about/press/2002_11/pr_j1901.htm)で知ることができる。
ソニーは2003年5月9日に、書き換え型CD用780nm帯レーザーと書き換え型DVD用650nm帯レーザーの2種類を1チップで発する 世界初の「モノリシック型高出力2波長レーザーダイオード」を開発したと発表した。詳細情報はURL(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200305/03-021)で知ることができる。
ソニーは2003年8月28日に、記録型DVDの16倍速書き込みに対応できる高出力レーザー・ダイオード「SLD1236VL」を開発したと発表した。詳細情報はURL(http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200308/03-0828/)で知ることができる。
リコーは2003年8月29日に、4.7Gバイトを8分以内に書き込める8倍速記録に対応したDVD+Rメディアを今年第4四半期に発売すると発表した。詳細情報はURL(http://www.ricoh.co.jp/release/cd-r_rw/8xdvd+r/index.html)で知ることができる。
米国のNIST(National Institute of Standards and Technology/米国国立標準技術研究所)は2003年12月4日に、DVD AssociationとOptical Storage Technology Associationの協力を得て、14種類のDVD-ROMドライブと、50種類以上の記録型DVDディスクを対象に、記録型DVDディスクとDVDドライブの互換性についてテストした結果、85%の確率でしか互換性がないという結果を発表した。詳細情報はURL(http://www.nist.gov/public_affairs/techbeat/tb2003_1204.htm#tests)で知ることができる。
矢野経済研究所は2005年6月29日に、HDDレコーダーでテレビコマーシャルを全てスキップしているユーザーが69.2%に達していると報告した。詳細情報はURL(http://www.yano.co.jp/press/2005/050629.html)または、URL(http://www.yanoresearch.jp/pdf/press/050629.pdf)で知ることができる。
東芝が2008年2月16日に、「HD DVD」機器について、全面撤退を含めた事業見直しの検討に入った。その背景には2008年1月にワーナーブラザース(Warner Brothers) が販売する映画ソフトをBD(Blu-ray Disc)規格に一本化する方針を表明し、2008年2月15日には全米小売り最大手のウォルマート・ストアーズ(Walmart Stores)が、BD(Blu-ray Disc)方式の製品に販売を絞り込むことを決めたことから、「HD DVD」の事業継続は困難な状況に追い込まれた。
東芝は2008年2月19日に、「HD DVD」機器について、正式に撤退を表明した。詳細情報はURL(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/info/HDDVD_080219.html)または、URL(http://www3.toshiba.co.jp/hdd-dvd/products/hddvd/info/HDDVDQ&A.html)または、URL(http://www.toshiba.co.jp/about/press/2008_02/pr_j1903.htm)で知ることができる。
MarketingChartsは2008年3月3日に、ニールセン(Nielsen)社が2008アカデミー賞の研究要約をリリースしたと報告した。
そのレポートによれば、2008年のアカデミー賞を見たアメリカ人は3,200万人で、約94%はテレビ中継を見た。
200万人だけがDVRに記録を残して、それを見ていたと報告している。詳細情報はURL(http://www.marketingcharts.com/television/research-recap-of-2008-academy-awards-released-3670/)または、URL(http://www.nielsenmedia.com/nc/portal/site/Public/menuitem.55dc65b4a7d5adff3f65936147a062a0/?vgnextoid=c3d287620e168110VgnVCM100000ac0a260aRCRD)または、URL(http://www.jiten.com/index.php?itemid=8972)で知ることができる。


松下電器が開発したSD規格の片面読取方式9GバイトのDVD技術
DVDに代替される可能性を持つAV・情報機器
DVD規格方式の違い
DVDの製品化の流れ
DVDとCDの違い
4種類のDVD
DVD-ROM再編集システム
DVD製品とCD製品の互換性
DVD規格統一の歴史
日立製作所が最初に発表したDVD-RAMドライブ
日立製作所が最初に発表したDVD-RAMドライブ関連製品一覧
DVD-RAMの構造
競合するDVDの規格
DVD Specifications For Recordable Disc規格 0.1対応フジフイルムDVD-Rディスク
DVD画像再生ソフト
松下電器のDVDプレーヤーL10
松下電器のDVDプレーヤーL50
松下電器産業のDVDメイン基盤
松下電器産業のツインフォーカス・ピックアップ技術図解
松下電器産業の2層張り合わせ片面読み取りディスク技術図解
色差出力・色差信号周波数特性
QPS社のDVD-RAMドライブ「Que! DVD-RAM Drive」
DDCDの規格
CDの作り方
CDの規格の歴史
CD-ROMの周辺
CD-ROMとCD-Rの断面比較
CD-Rの記録方式の比較
MPAAが2000年7月20日に発表したScour訴訟のリリース
半導体が支えるマルチメディアの世界
マイクロプロセッサーの発達史
オランダの若いインターネット・ユーザーの傾向
2001年5月にCSISが発表したマイクロチップとスーパーコンピュータ
米国のFCCが2002年12月31日に公開した、ビデオ・マーケット調査
モノリシック型高出力2波長レーザーダイオードと、CDとDVDの特性比較
リコーの8倍速対応DVD+Rディスク
NISTの記録型DVDディスクとDVDドライブの互換性についてテスト結果報告
矢野経済研究所が2005年6月29日に公開した2005視聴スタイル動向調査
Palisades MediaGroupのレポート
東芝が2008年2月19日に正式にHD DVD」機器撤退を表明したリリース

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