点字プリンタ


点字を印刷できるプリンタの総称で、厚紙に突起を作る1種のドット・インパクト・プリンタや熱を加えることによって膨張するインクを使ったプリンタなどが実用化されている。シグマ光機は、レーザー光を照射して非接触で普通紙に点字を印刷するレーザー点字プリンターを1997年6月に開発した。このプリンタは封筒やハガキに印刷できるため、電気・ガスの使用明細書や医療機関の領収書などにも利用できる。また、一般の人も読めるように、漢字やカタカナなどを併記して印刷することもできる。また、モニタを手で触ることによって文字や画像が判る点字モニタを三菱電機が開発している。点字を知らない人でも、パソコンとスキャナーを使って点字で書かれた文章を読み取ることができるソフトを須田健二教授の指導のもとに群馬工業高等専門学校生の高野義一らが1998年に開発し、無料で配布を開始した。また視覚障害者用ソフト開発のアメディアは、1998年9月10日にWindows対応で約15万語の国語辞書を内蔵した電子文書を自動的に点字に変換するソフト「エクストラ Windows版」を発売した。日本語のほか、英語テキストの英語点字訳も可能で、インターネットやパソコン通信で取り寄せたテキストデータや、アメディアが開発した活字音読ソフト「ヨメール」によって取り込んだ文書を点字に変換して利用できる。すでにエクストラはこれまでに約3000人のユーザーが利用している。また視覚障害者のための文字コードの歴史についてはURL(http://www.nyise.org/blind/)にHistory of Reading Codes for the Blindというホームページがある。日本アイ・ビー・エムは全国約120名の点訳ボランティアと協力して2001年7月12日に、「小学館ランダムハウス英和大辞典 第2版」を点字に翻訳し、視覚障害者がパソコンで利用できる34万5千語収録の点訳「小学館ランダムハウス英和大辞典」が完成したことを報告した。日本アイ・ビー・エムではすでに、1988年に視覚障害者につきまとう「情報の不自由」をITを利用して解決できる方法を探る「てんやく広場」を発足し、これまでに「プログレッシブ英和中辞典/第2版」(小学館)、「大辞林 初版」(三省堂)、「プログレッシブ和英中辞典/第2版」(小学館)、「光村国語学習辞典/第3版」(光村教育図書)の4つの点訳辞典を発表している。米国のGAO(General Accounting Office/米国政府監査機関)は2007年6月12日に、国立図書館サービスとしてfor NLS(the Blind and Physically Handicapped)の一環として開発している議会図書館(the Library of Congress)のオーディオ・ブックの品質について、議会図書館James H. Billingtonが解説した話「Talking Books for the Blind. GAO-07-871R」を紹介した。このようなオーディオ・ブックと、オーディオ・ブックのための機器の開発は、1990年から始まっているが、1990年頃はアナログ方式で、2007年8月からはデジタル化されるため、デジタル化されたオーディオ・ブックで使用する議会図書館の機器と、カナダに機器を比較し手紹介している。詳細情報はURL(http://www.gao.gov/cgi-bin/getrpt?GAO-07-871R)で知ることができる。