ネット価格基本方程式


これまでの価格設定は原価に利益率を加えて計算してきたが、ネットワーク販売の登場で、それまでの価格を基本に、インターネットでの販売を開始した企業のほとんどが失敗してきている。例えば3,000円で販売されてきた書籍をネットでも3,000円で販売しようとしているが、ネットの場合は印刷代、製本代、流通費、営業費などを必要とない、そのように不要な経費を含んだままネット販売をしようという利益先行型の販売戦略でことごとく失敗してきたが、Apple社がiTunes Music Storeで99¢販売を開始して、ユーザーは安いと感じ、飛ぶように売れている。しかし、冷静に考えた場合、例えば5,000円で1万部販売した本では、その本の毎日の利用率を考えると、せいぜい1日100人程度であり、その他は本棚や机に積まれたままである。ところが無料で公開した場合、1日に数万人が毎日利用していることになれば100倍以上の利用率であり、1年間で考えた場合、5,000円×10,000÷365÷100=1,369.863円になる。これは総売上であり、利益となれば30%で410.26673円になる。つまり1日当たり410.26673円になれば直販で同じ利用率になる。この利用率を毎日利用している数万人に依存するのであれば、1日一人あたりの利用率から行けば、410.26673円÷10,000=0.041026673円で成り立つことになり、一人あたり1円で倍以上の売り上げになる。これをネット広告で稼ぎ出せば、無料で公開できるようになる。さらに「PayPerClick」方式の広告であれば、クリックした人には0円で、支払ってくれるのはクリックされた広告主ということになり、ユーザーが無料で興味のある広告をその半数5,000人が一人1円分の広告をクリックし、新しい情報を見てくれれば、そのコンテンツは消えることもなく存続でき、SNSなどでお互いの広告をクリックし合ったり、知人にクリックを強要したりして、今も毎日のようにメールで勧誘してくるクリック詐欺にだまされることもなくなる。これまでの販売価格から計算するのではなく、どれだけ利用されたかによって計算することがネットでのコンテンツ販売といえる。また、そのコンテンツがどれだけ魅力があり、多くにユーザーが利用されるかに向けて努力すべきであって、小売値から、ネット販売価格を算出する出版方式は間違っていることになる。その利用率が増えれば自動的に利益率も上がり、これまでの一般販売価格から計算したネット価格では売れないという原因も明確になる。これはあくまでも物流を必要としないネットでのコンテンツ販売であり、この考え方を電子ブックなどに導入することで、電子ブック販売は飛躍的に伸び、印刷された書籍販売を完全にフォローできることだろう。とくに使い古され、過去に利益を回収し終わったコンテンツまで、過去に販売した販売価格を元に設定する考え方では、金に目がくらんだ亡者が膨大な利益をもくろんで失敗しているといわれても弁解の余地はない。この考え方に気が付いたのがApple社のiTunes Music Store(2006年9月12日から、音楽だけではなく、ビデオ、ゲームなどの販売を開始したため、iTunes Storeに改名した)方式なのかもしれない。これは一種の陥りやすい計算間違いから、利益率を高く設定しすぎたことにより、ユーザーを逃がしてきたということになる。また、一部で起こっているたちの悪い、自己思想の強要を目的としたハラスメント的な口コミによるサイト潰し攻撃も、ネットの知恵で対応すれば愚かで無駄な犯罪行為として回避できる。このようなもっとも迷惑な攻撃を仕掛ける自分勝手で幼稚な人は、犯罪行為とも気が付かないかもしれない。