光衛星間通信

Optical Inter-obit Communications Engineering Satellite/OICES


宇宙での通信インフラストラクチャとして開発されている、衛星と衛星の間で行うレーザーを使った通信の総称。「衛星間通信」はすでに米国のNASA(National Aeronautics and Space Administration/米国航空宇宙局/ナサ)でSバンドとKuバンドを使ったTDRSS(Tracking and Data Relay Satellite System/追跡・データ中継衛星システム)が実用化されている。FMPTやIML-2の実験では、これを使ってスペースシャトルからリアルタイムで画像が中継された。宇宙ステーションでの衛星間通信の情報量が増え、電波では補えなくなったため、電波より4桁周波数が高く、大容量通信が可能なレーザーを使った光衛星間通信が研究されている。光衛星間通信に必要な高精度の捕捉・追尾・指向を中心とした技術を軌道上で実験する衛星をOICENTS(Optical Inter-obit Communications Engineering Test Satellite/光衛星間通信実験衛星)といい、光衛星間通信機器(LUCE)を搭載している。1995年11月5日に帰還した米国のスペースシャトル/コロンビアに搭載されたテレビ会議システムで宇宙と地上基地の双方向通信の実験が行われ、成功した。今までは、地上局から宇宙飛行士の様子を見ることは可能であったが、宇宙飛行士側から地上局の様子を見ることはできなかった。システムは米国のベンチャー企業Picture-Tel社のシステム1000が使用された。この実験の成功によって、宇宙実験の確認を宇宙飛行士と地上の研究者がリアルタイムで話合いながら進行したり、医療的な指示も宇宙飛行士に地上の医師から直接アドバイスできるようになった。1998年11月20日には日米欧など16カ国が建設する国際宇宙ステーションの最初の機材がロシアのバイコヌール基地から打ち上げられ、成功した。本格的に光衛星間通信の必要性が叫ばれるようになることだろう。米国のピザハット(Pizza Hut)は2001年5月22日に、宅配ピザの歴史が始まって初めてISS(International Space Station)にピザを届けたことを発表した。詳細情報はURL(http://www.pizzahut.com/News/PressReleases/2001/052201_SpacePizza.asp)で知ることができる。2001年11月22日にESA(European Space Agency/欧州宇宙機関)の衛星「アルテミス(Artemis)」が、フランス国立宇宙研究センター(French space agency)の地球観測衛星「SPOT 4」と、レーザーでデータをリンクさせるレーザー衛星間のデータ通信システムの実験が実施され、5000Mbpsで成功した。詳細情報はURL(http://www.esa.int/export/esaCP/ESASGBZ84UC_index_0.html)または、URL(http://telecom.esa.int/artemis/)で知ることができる。