ゲートキーパー制度

Gatekeeper Regulation>>FATF Gatekeeper Intiative

国際金融システム弁護士門番制度

1999年10月にG8の司法・内務閣僚がモスクワで会談し、「モスクワ・コミュニケ」を発表し、その中で国際組織犯罪対策の一環として弁護士・会計士・監査人・会社設立代理人などの専門職を国際金融システムの「ゲートキーパー」として、マネー・ローンダリング防止のための規制など、適当な場合には一定の責任を課すことを考慮することが合意され、イギリスで最初に導入された、「弁護士業務の一部」について「疑わしい取引」の通報義務を課そうとする弁護士による密告を機能化した制度の名称。
ゲートキーパー制度を全世界に拡大する国際機関としてFATFが活用されてきた。このゲートキーパー制度は従来から認められている守秘義務の範囲については弁護士会の努力によって影響を受けないようにすることが可能であるが、一定の金融取引に関して、また守秘義務の及ばない情報についてという限られた範囲内とはいえ、弁護士が依頼者に関する情報を密かに当局に通報する義務が発生し、依頼者の弁護士に対する信頼を大きく損ねる恐れがあることから、日本弁護士連合会は国内法制化反対している。ただし、共謀罪やサイバー犯罪条約にともなう国内法整備が進行すると、日本弁護士連合会も方針転換するのではないかといわれている。詳細情報はゲートキーパー制度のQ&AがあるURL(http://www.nichibenren.or.jp/jp/katsudo/katsudo/jinken/kokusai_keiji_b.html)で知ることができる。
日本弁護士連合会は2005年6月27日に、 「ゲートキーパー制度に関する日弁連の行動指針」を発表した。詳細情報はURL(http://www.nichibenren.or.jp/jp/katsudo/sytyou/iken/05/2005_38.html)で知ることができる。
また、「ゲートキーパー制度」を導入したカナダのオンタリオ州では2002年に、依頼者と弁護士の間で修復不可能な公衆の利益が傷つけられ、「ゲートキーパー制度」に違憲決定がなされた。詳細情報はURL(http://www.blankrome.com/publications/Articles/BarrettJ0203.asp)で知ることができる。