MMX

MultiMedia eXtensions


米国のIntel社が開発した、画像圧縮や通信などのマルチメディア情報を扱う機能の回路基盤をチップにソフトとして搭載したマルチメディアMPUの名称、またはその技術。1996年7月にMMXの仕様を公表した。MMXを採用したPentiumをPentium MMXといい、Pentiumの後継CPUにはMMXがほとんど採用されている。音声や映像がマルチメディア対応用に開発され、MPEG方式で圧縮した動画の伸張や画像処理、3D-CGなどの処理に対応し、57個の命令が追加される。キャッシュはCPU内蔵32Kバイトで、動作周波数は200MHzからリリースされた。1997年に発表されるPentium ProにもMMXが組み込まれる。また、1996年10月に、PentiumコアにMMX技術を加えたP55Cのマイクロ・アーキテクチャの詳細を発表した。米国のCyrix社は、MMX互換のマルチメディア命令セットを加え、32ビットに最適化したM2を開発している。Intel社が1997年1月8日に、インテルジャパンが1997年1月9日に、450万素子のトランジスタを集積したMMXテクノロジ・ペンティアム・プロセッサとして、デスクトップ用2種(200MHz、166MHz)と、ノート向け2種(166MHz、150MHz)のMMX Pentiumを発表した。また、日本のデル・コンピュータ(2003年12月1日にデルに社名変更)がデスクトップ「OptiPlex GXi」2タイプ4モデル、コンパック(Compaq Computer/2001年9月3日にHewlett-Packard社が買収を発表した)社がデスクトップ「プレサリオ・シリーズ」、東芝がノートタイプ「DynaBook TECRA」2タイプとデスクトップ「BREZZA」、日本DECがノートタイプ「Digital HiNote VP 545」、ソーテックがノートタイプ「WinBook Quattro/V 166MX」、三洋電機がノートタイプ「Winkey」、日立製作所がノートタイプ「FLORA-ND2」、セイコーエプソンがデスクトップ「ViViDY VM2000」2モデル、日本ゲートウェイ2000(米国のGATEWAY社は2001年8月28日に、事業見直しで日本を含む海外事業から撤退した)がデスクトップ4タイプとノートタイプ3タイプ、日本アイ・ビー・エムがデスクトップ「AptivaSシリーズ」3モデルなど、パソコンメーカー各社は一斉に、MMXテクノロジ・ペンティアム・プロセッサを搭載したパソコンを発表した。ソフトでも、ローランドがMMXテクノロジに対応したソフトウェア・シンセサイザー「VSC-88M」を1997年1月25日に発売し、ゲームソフト大手のセガ・エンタープライゼス(2000年11月1日から「セガ」に変更)は、ヒットしたアーケードゲーム「電脳戦機バーチャロン」を1997年2月から各ハードメーカーが発売するMMX搭載機に添付する製品として提供を開始した。また、1997年1月13日現在のMMX対応Pentium搭載パソコン機種一覧をインプレスがURL(http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/article/970113/mmx.htm)で掲載している。1997年3月14日にIntel社は、アドバンスド・マイクロ・デバイス(AMD/Advanced Micro Devices)社とサイリックス(Cyrix)社が開発中のマルチメディア対応プロセッサに「MMX」の名称を使用していることから、MMX技術に対する巨額の投資を不当に活用するものであるとして、名称使用停止を求めてデラウェアの連邦地裁に提訴した。詳細情報はURL(http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press/mmxsuit.htm)で知ることができる。また、AMD社の反論も登場した。ただし、1997年4月21日に、AMD社がMMXの名称をIntel社の保有する商標として認め、同時に世界各国でのマーケティングや販売など広範な活動において「MMX」の名称を使う権利を獲得することで、Intel社とAMD社は和解した。Intel社は2003年9月17日にIDF(Intel Developer Forum) 2003で、Wireless MMXテクノロジーを実装し、2004年の携帯電話やPDAターゲットにした最初のXScaleコアの開発コードネーム「Bulverde」を概要を発表した。詳細情報はURL(http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20030917net.htm)で知ることができる。