MPU

Micro Processing Unit

超小型演算処理装置

マイクロ・プロセッサとも一般に呼ばれることもあり、多くの機能を1チップに集積したプロセッサーで、パソコンなどでは中央演算処理ユニットとしてCPUと呼ばれている。世界標準化されれば膨大な利潤を生むが、同時に新規開発に多くの予算を必要とし、また発達も早いため、メーカーはどんどん自然淘汰されている。富士通も1998年1月にオフィス・コンピュタ用のMPU開発投資を打ち切り、自社生産も中止し、Intel社製に全面転換することを決めた。これによって富士通の自社製MPUは、スーパー・コンピュータ用とUNIX用の2種類になった。セラミックス最大手の京セラは、パソコン向けのマイクロプロセッサ(MPU)パッケージは従来セラミックスであったが、電気特性などに優れたプラスチックに代わっていくと予想し、Klamath向けに供給するフリップチップ方式のPLGA(Plastics Land Grid Array/プラスチック・ランド・グリッド・アレイ)に参入した。太陽誘電は、原料粉体の高純度化や高分散化技術の確立、材料であるセラミックス結晶のコアシェル構造を制御する焼成技術、薄層シートの高精度積層技術などを結集し、温度による容量変化が小さいBJ特性(マイナス25〜85度C)で、3216サイズ(3.2×1.6×1.6mm)で従来限界とされた容量4.7マイクロファラッドを上回り、10マイクロファラッドを達成したニッケル電極積層セラミックス・コンデンサを開発し、1998年1月から量産を開始した。この技術は今後、スイッチング電源に用いる平滑コンデンサや電源バイパス・コンデンサ、IC負荷変動時のバックアップ・コンデンサ、チャージポンプ出力コンデンサなど、電解コンデンサの領域だったIC周辺のデジタル回路へ利用されるようになる。宇宙開発では国際的に効率・低コスト化が求められているが、宇宙部品への民生技術の取り込みの方針を打ち出している宇宙開発事業団(NASDA/National Space Development Agency of Japan/当時)の委託を受けた高信頼性部品は、NECや東芝、京セラと協力し、宇宙用64ビットMPUを開発し、2001年以降の人工衛星に搭載することになった。この技術は今後、高機能、低コスト化が進む民生技術の部品レベルとして、取り込むことになる。これは、米国のワシントン近郊にあるネットプレックスが、膨大な予算を利用して開発された宇宙開発技術、軍事技術を民生用に利用することで米国のハイテク技術の底を上げた実績があることから、今後十分期待できる技術が登場することを期待したい。米国の組込用マイクロプロセッサ開発会社PTSC(Patriot Scientific)社は、Intel社のマイクロプロセッサ「Pentium」内に存在する「基本マイクロプロセッサ技術」に関して、ソニー、富士通、松下、東芝、NECの5社を相手取り、特許侵害で訴えた。ただし、「Pentium」を開発したIntel社は告訴されていないという不思議な状況で、Intel社は2004年2月4日に、カリフォルニア北部地区連邦地方裁判所にPTSC(Patriot Scientific)社の特許侵害を差し止める命令を求めた訴えを提出した。PTSC(Patriot Scientific)社はこのIntel社の訴えに対し、2004年2月6日に声明を発表したが、この時点になってもIntel社を訴えていない。詳細情報はURL(http://www.ptsc.com/press/press48.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press50.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press51.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press52.htm)または、URL(http://www.ptsc.com/press/press53.htm)で知ることができる。International Herald Tribuneは2007年10月30日に、IBMが捨てられたコンピュータ・チップ・ウエハース(computer-chip wafers)をソーラー・パネルに再生するためのプロセスを開発したと報告した。IBMによると、毎年捨てられた300万のシリコン・ウエハーを再生し、6,000の家庭で利用できる13.5メガWの電力を作り出せるかもしれない。これからも捨てられるシリコン・ウエハーは増え続けることから、これは凄い技術かもしれない。ただし、世界で最も大きいソーラー・パネルメーカーのシャープは、1年間で約710メガWの電力を作り出せることから、まだまだたコンピュータ・チップ・ウエハースをソーラー・パネルに再生する開発は始まったばかりと言える。どんな新しいシリコンも太陽の産業に救援を提供するかもしれない。太陽エネルギーは現在、グローバルな電気の1%未満を作り出しているが、近年、ソーラー・パネル販売は1年あたり30%から40%伸びている。IBMの技術者エリック・ホワイト(Eric White)は、通常、リサイクル業者は、チップから回路を剥取るのに化学物質を使用しているが、IBMによると、コンピュータ・チップ・ウエハースをソーラー・パネルに再生するプロセスは、化学物質を使用するよりさらに使用可能で、より効率的であり、より安く、より簡単であると解説している。IBMでは、2008年から米国にある2つのチッププラントで実装する計画をしていると報告している。さらに、他の会社のプロセスを共有するかもしれないと言っている。詳細情報はURL(http://www.iht.com/articles/2007/10/30/business/ibm.php?WT.mc_id=techalert)で知ることができる。